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2017.08.07 泉町A遺跡

 泉町A遺跡はいわき市泉町滝尻に所在し、古墳時代・近世の集落跡として知られています。本遺跡の周辺には御前田A遺跡・御前田B遺跡・泉町B遺跡・泉町C遺跡など、古墳時代から近世にかけての遺跡が所在し、特に古墳時代の集落跡が集中しています。
 今回の調査は、泉第三土地区画整理事業に伴う道路建設予定地約200uを対象に、5月16日から6月13日のおよそ1か月間にわたって実施されました。
 調査の結果、土師器・須恵器が多く出土する溝跡、土坑や柱の痕を残すピットなどが確認されました。今回の調査範囲では、住居は見つかりませんでしたが、奈良・平安時代において人々が生活を営んでいた痕跡を確認することができました。
 遺物は、土師器・須恵器のほか、縄文土器・陶磁器・キセル・寛永通寶が出土しました。

▲平成29年度泉町A遺跡調査区全景

▲調査区を南北に横断する古代の溝跡が見つかりました。

▲大型のピットから土師器が出土しました。

▲溝跡から出土した須恵器の底部